米コーウェア社は、DAC3日目の7月26日に開催したプライベート・ランチミーティングにて、独自に開発した「SCML:SystemC Modeling Library 」のオープンソース化(無償公開)を発表した。
関連プレスリリース:http://www.coware.co.jp/news/2006/2006.07.26.html
DAC会場に隣接する映画館の一部屋を借り切って行われた同社のランチミーティングでは、PHILIPS社による「CoWare Processor Designer」の適用事例、MOTOROLA社による「CoWare Virtual Platform」の適用事例の発表がが行われ、ミーティングの最後に「SCML」のオープン化が発表された。
「SCML」は、コーウェアが独自に開発した再利用性の高いTLMペリフェラル・モデルの開発を目的としたライブラリで、モデリングガイドラインやサンプルコードも含まれている。このSCMLは、コーウェアが開発したとは言え、IEEE 1666(SystemC)、Open SystemC Initiative (OSCI) TLM、Open Core Protocol International Partnership (OCP-IP)標準に準拠しているため、コーウェア社製品に限らずSystemCに対応している全てのサードパーティ製ツールで利用することができる。
「SCML」は誰もが利用可能なキットとして、コーウェア社のWebサイト(http://www.coware.com)よりダウンロードする事が可能で、キットの中には、以下のものが含まれているという。
■SCML APIライブラリソースコード
■SCMLソースコードモデリングサンプル
■OSCIオープンソースProof-of-concept SystemCライブラリ(gcc 3.2.3を使用)
■CoWare Model Designerのビルドスクリプト(gcc 3.2.3を使用)
■SCML API Reference Manual
■SCML Modeling TLM Peripherals User Guide
コーウェアは、既にユーザに利用されていて実績の有る「SCML」をオープンソース化することにより、業界におけるSystemC TLMの相互運用性と再利用性を高め、利用者の要望が高まるSystemC TLMの業界標準化を目指していくとしている。
※コーウェア株式会社 http://www.coware.co.jp
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