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【DACレポート】カナダの大学発ベンチャーSpaceCodesign社がESLツールを発表

カナダのSpaceCodesign社は、今回がDAC初出展の新興EDAベンダ。会社設立は2005年で、CTOを務めるGuy Bois博士はカナダの大学「Ecole polytechnique de Motreal」でコンピュータ工学の教授も務めている。

ブースで展示していた同社のESLツール「SpaceStudio」は、Ecole polytechnique de Motrealにおける組み込みシステム開発の研究グループが開発した技術をベースとしたもので、SystemCバーチャルプラットーフォーム・ツールセットから成るEclipseベースの単一の環境上で、システムのモデリング、トランザクションレベルのシステム・シミュレーション、デバッグ、パフォーマンス解析などを実行する事ができる。

また、マルチCPUの組み込みシステムのモデリングやRTOSの組み込み、ソフトウェアとハードウェアの自動パーテショニングといった機能もあり、SystemC TLMで記述したデザインまたは用意したコンポーネット・ライブラリを読み込ませると、パラメタライズされたシステムモデルが自動生成され、ソフトウェアのボトルネック解析やバスのトラフィック解析などを行いながら、システムのアーキテクチャ構成の検討を行える。

「SpaceStudio」には、ハードウェアモデルの出力機能は搭載されていないが、バーチャルプラットフォーム上でのコンポーネントの入れ替えをドラッグは、ドラッグ・アンド・ドロップで非常に簡単に進める事が可能で、ブースではプロセッサをGUI上で簡単に入れ替えるパフォーマンス解析のデモを実演していた。

話によると、「SpaceStudio」は製品化したばかりの製品で、未だ市場展開に向けたリサーチ活動を始めたばかりという状態。当然ながら日本市場への展開は未だ先の話との事であったが、今回のDACでは既に日本の大手各社からコンタクトを受けたという。

※SpaceCodesign社 http://www.spacecodesign.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2006/08/07 )

 

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