米EVE社は、6月にリリースしたばかりの検証システム「ZeBu-UF4」とRTLからの自動コンパイルを実現した、最新のフロントエンド環境を展示していた。
「ZeBu-UF4」は、Xilinx社のFPGA「Virtex-4」を4個搭載するFPGAベースの検証システムで、最大6Mゲートのデザインに対応することが可能。PCIインタフェースを備え、ソフトウェアのデバッグ、ハードとソフトの協調検証やパーティショニング等にも利用することができる。
また、「ZeBu-UF4」のリリースを合わせて発表された最新のフロントエンド環境は、RTLの自動コンパイル機能を備え、GUI上の操作で簡単にRTLデザインを「ZeBu-UF4」上のFPGAにインプリメントする事ができる。この様子はブースでも詳しくデモが実演されていた。
その他、テンシリカ社のプロセッサ「Diamondシリーズ」向けの環境「ZeBu Diamond」のデモが行われていたほか、DACに合わせてIBM社のPowerPCテクノロジのオープンコミュニティ「Power.org」への参加を発表。単なるハードウェアデザインの検証環境ではなく、ソフトウェア開発も含めた組み込みシステム開発の高速検証環境としての展開を色濃く示した。
EVE社のZeBuシリーズ製品は、手軽なUFシリーズを中心に北米市場でも順調にシェアを伸ばしており、日本国内でも画像処理関連の開発者を中心にヘビーユーザーが増えているとの事。ちなみに「ZeBu-UF4」の価格は6万米ドル、RTLコンパイラはオプションで1万米ドル。
※日本イヴ株式会社 http://www.eve-japan.co.jp
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