2006年5月31日、インプリメンテーションツールを手掛ける、米Sierra Design Automation社は、STマイクロエレクトロニクスが同社製品「Pinnacle」を用いて90nmプロセスのSetTopBoxチップをテープアウトしたと発表した。
プレスリリース:http://www.sierra-da.com/press01.php?id=24(英文)
Sierraのインプリメンテーションツール「Pinnacle」は、フィジカル合成エンジンを中心とした統合インプリメンテーション環境で、フィジカル合成の他にプロトタイピング、フロアプラン、グローバル配線、クロック・ツリー合成などの機能を搭載。タイミング・面積・パワーの強力な最適化機能と合わせ、プロセスのばらつきや各種特性変動に対処可能な点を特長としている。
今回STマイクロが「Pinnacle」を適用したデザインは、90nmプロセスを用いた動作周波数500MHz、 5モード/4コーナー、20MゲートのSetTopBoxチップで、4ヶ月以下でテープアウトを完了。トップレベルからのパーテショニング最適化機能や複数モード/複数コーナーの同時最適化機能が効力を発揮したという。
Sierra Design Automation社は、2006年5月に新たに1400万ドルの資金調達を終えたばかり。「Pinnacle」は、STマイクロの他にNEC USA、Fujitsu USA、ATIなどにも採用されている。
※「Pinnacle」に関する詳細は、シエラ・デザイン・オートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.sierra-da.com
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