2006年6月13日、ケイデンスは、新たな検証ソリューションとして、アーキテクチャ・モデリングからシステム全体の検証までをカバーする、自動化されたトランザクション・ベースのシステム検証ソリューションを発表した。
プレスリリース:http://www.cadence.co.jp/news/h18-06-13.html
発表された検証ソリューションは、ケイデンスの検証テクノロジ「Incisiveィ Enterprise solution」が機能強化されたもので、システム・レベル検証からアクセラレーション・エミュレーションまでの検証プロセスを統合し、多様なアプローチが必要とされるシステム検証フローを効率化することを目的としている。
このソリューションによって設計者は、以下の各作業を一貫した検証フローに沿って進める事ができるようになるという。
■トランザクション・レベルのモデリング
■トランザクション・レベルのテストやアサーションを用いたシステム検証
■SystemCとRTL(HDL)の混在検証
■トランザクション・ベースのアクセラレーション
■システム全体のカバレッジ解析
■システム・レベルのデバッグ
■検証IPや各社のトランザクション・モデルを用いたシステム検証
■検証のマネジメント
■その他
ここのところ、高まる設計者の検証ニーズに応える様々な検証ソリューションが各EDAベンダより発表されており、中でもトランザクション・レベルのシステム検証については、特に設計者の関心が高い。
大手EDAベンダの動きとしては、ケイデンスが今回発表のSystemCベースのソリューションを中心に掲げているほか、メンター・グラフィックスは、SystemC/SystemVerilog両言語に対応したソリューションを提供中。シノプシスは、SystemVerilogベースの検証メソドロジを推し進めている。また、この分野では老舗となるコーウェアは、SystemCベースの検証ソリューションを軸に、そのソリューションをプラットフォームベース設計手法へと発展させている。
※ケイデンスの新たな検証ソリューションに関する詳細は、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社までお問い合わせ下さい。
http://www.cadence.co.jp
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