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アルティウム、PCB/FPGAの統合設計環境「AltiumDesigner」をバージョンアップ>>他社製品からのシームレスな移行を実現

2006年5月22日、WindowsベースのPCBおよびFPGA設計環境を手掛ける、豪アルティウム リミテッド社は、組み込みソフトウェア開発にも対応する同社のPCB/FPGA統合設計環境「Altium Designer」のバージョンアップを発表した。

プレスリリース:http://www.altium.com/files/corp/media/pdfs/22060522AltiumDesigner6.3ReleasePR_JP.pdf

「Altium Designer」は、Windowsベースの環境にボード、FPGA、組み込みソフトウェア、全ての開発環境を統合したユニークなEDAツールで、その使い易さとコストパフォーマンにより、エンジニア一人一台の開発環境として世界各国で利用されている。

発表された今回のバージョンアップの大きな目玉は、他社製PCB設計ツールからの移行を促すトランスレーション機能の強化で、新たに、メンター・グラフィックス社製ツール「PADS」に対応。フットプリント(パターン)ライブラリの変換機能や、ASCIIライブラリ・ファイルのインポート機能などが装備されたほか、従来から備えられているケイデンス社製「OrCAD」からのライブラリ・インポート機能も強化され、新たにシミュレーション可能な回路図や回路図ライブラリが扱えるようになった。

更に、OrCADの回路図シンボルとPADSのフットプリント(パターン)をインポートして統合ライブラリを作成する機能や、OrCADの回路図とPADS PCBのドキュメントを「Altium Designer」の単一プロジェクトに変換する機能など、インポート機能が統一化され、アルティウムのPCB設計専用ツール「P-CAD」からのトランスレーション機能も強化されている。

その他、ボード設計、FPGA設計、組み込みソフトウェア開発といった既存の各機能も合わせて強化されており、他社のポイントツールからのシームレスな移行を実現すると同時に、従来よりも品質の高い統合設計環境を提供することができるという。

新バージョン「Altium Designer 6.3」は既に出荷中で、既存製品「Altium Designer 6」のユーザは無償アップグレードが可能。製品のライセンス価格は明らかにされていないが、ユーザのコメントでは、「他社の単一ツールの値段でアルティウムの統合環境を購入できた」としている。

※「Altium Designer 6.3」に関する詳細は、アルティウムジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.altium.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2006/06/13 )

 

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