2006年6月19日、シンプリシティは、業界内で幅広く利用可能なIPの暗号化メソドロジーを開発した事を発表した。
プレスリリース:http://www.synplicity.jp/corporate/pressreleases/2006/SYNPJP_25B1.html
シンプリシティによると、発表されたIP暗号化手法は、設計者の使用するツールや環境に依存する事無く汎用的に適用することが可能で、これにより暗号化によって保護されたIPをFPGAとASIC双方のデザインフローで容易に利用できるようになる。
また、この暗号化手法がEDAベンダに普及する事で、各ツール間での相互運用性が高まる他、IPベンダにとっては、暗号化データをツールに合わせて複数用意するという手間が省けるため、設計者、EDAベンダ、IPベンダを含むデザインフロー全体を通して、保護されたIPの使用が容易となる。
この暗号化手法は、ケイデンス社がIEEE 1364-2005の次期改訂版向けに提唱している暗号化組込メカニズムと組み合わされており、具体的には、Symmetric Encryption(DES、3DES、AESなど)とAsymmetric Encryption(RSAなど)を組み合わせた無償の暗号システムとして、オープンな形で誰もが利用する事が可能。シンプリシティは、この暗号化手法が業界全体で相互運用可能となることを目指している。
シンプリシティは、今回提案した暗号化手法についての詳細な情報を提供するため、第43回DAC(Design Automation Conference)の開催期間中にパネル・ディスカッションを開催。パネリストとしてARM、ケイデンス、ラティスセミコンダクター、VSIA(Virtual Socket Interface Alliance)、ザイリンクスの各社が参加するという。
※シンプリシティ主催 パネル・ディスカッション
「An Industry Standard IP Protection System for EDA Tool Flows」
(EDAツール・フローのための業界標準IP保護システム)
2006年7月25日(火)7:30?9:15 Moscone Center 302号室 ※参加自由
※シンプリシティのオープンなIP暗号化環境に関する詳細は、シンプリシティ株式会社にお問い合わせ下さい。
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