2006年5月8日、ドイツのEDAベンチャーOneSpin Solutions社は、フォーマル検証ツール「360MV」を発表。EDA市場への参入を表明した。
プレスリリース:http://www.onespin-solutions.com/downloads/OneSpinRelease.pdf(英文)
OneSpin Solutions社は、独Infineon Technologiesおよび独Siemensに所属していたエンジニア達によって2005年5月に設立された新興EDAベンダで、ドイツのミュンヘンに本拠を置く。
「360MV」は、モジュールやIPなどのRTLコードを、トランザクションレベルのプロパティによって静的に機能検証するツールで、検証時間を短縮すると同時にデザインの品質を高めることができる。
OneSpin Solutionsによると、「360MV」は、既にペリフェラル、プロセッサ、プロセッサベースサブシステムなど何百ものモジュール検証に成功した実績があり、既にツールを利用したユーザによると、テストベンチを書いてシミュレーションするよりも、プロパティを記述してそれを証明する方がはるかに早く、シミュレーションでは発見できないバグも発見する事ができたという。
OneSpin Solutionsは、「360MV」を用いた完全な機能検証によって、カバレッジベースのシミュレーション手法の問題を解決できるとし、デザインの品質向上とリスクの無いIPの再利用に大いに役立つと主張している。
尚、「360MV」の価格は、1年間ライセンスで175000ユーロ(約 225000ドル)。現時点で日本国内に代理店は存在していない。
※OneSpin Solutions GmbH
http://www.onespin-solutions.com/index.htm
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