2006年5月16日、フォルテ・デザイン・システムズは、同社の動作合成ツール「Cynthesizer」の新バージョンv3.1をリリースした。
「Cynthesizer」は、SystemCを入力とする動作合成ツールで、豊富な合成機能に加え検証環境も充実しており、「実用可能な動作合成ツール」として国内半導体大手をはじめ多数の導入実績を誇っている。
今回のバージョンアップは、「Cynthesizer」の機能強化と適用範囲の拡大を実現するもので、これまでASICユーザ専用と見られていた同ツールに新しくFPGA設計フローに対応する機能が追加された。これにより、ASICに限らずFPGAをターゲットとした動作合成も可能となり、設計者は、同一の動作記述からASICあるいはFPGAに向けたRTL記述を手に入れることができる。
「Cynthesizer」がサポートするFPGAは、AlteraおよびXilinxのデバイスで、今回の機能追加によってFPGAを用いた製品設計、ASICプロトタイプ開発などにも「Cynthesizer」の動作合成機能を適用できるようになる。
その他、今回のバージョンアップにおける主な新機能は以下の通り。
◆フォーマル検証の改善
RTL記述と論理合成後のゲート間のフォーマル検証を改善
◆フォルスパスの扱いの改善
フォルスパスの最小化により、論理合成を用いた設計フローを改善
◆新しいRTL記述スタイルのサポート
より良い論理合成結果を得るための新しいRTL記述スタイルの生成
◆SystemC 2.1v1のサポート
SystemCの正式リリース版であるSystemC 2.1v1をサポート
◆インターフェイス・モデルの機能追加
TLMモデルからのピンレベルのインターフェイスを自動合成可能なインターフェイス・モデルの機能を改善
尚、フォルテは6月より、無料のセミナー「Cynthesizer体験コース」を定期開催する予定で、「Cynthesizer」の機能説明と合わせて、サンプルデータを用いた動作合成やTLM検証の演習も実施するという。
※「Cynthesizer体験コース」開催予定:6月9日(金)午後1時?5時半
HDLabトレーニングルーム(新横浜)定員12名、参加費無料
※「Cynthesizer」に関する詳細は、フォルテ・デザイン・システムズ株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.forteds.com/japan
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