2006年5月23日、メンター・グラフィックスは、パイオニア株式会社がメンターの動作合成ツール「Catapult C Synthesis」及び、FPGA向け論理合成ツール「Precision Synthesis」を採用したことを発表した。
プレスリリース:http://www.mentorg.co.jp/news/2006/060523.html
今回、メンターの動作合成ツール「Catapult C Synthesis」を導入したのは、パイオニアのモーバイルシステム開発センターで、その主な用途はデジタル信号処理の研究開発。同研究所で開発されたアルゴリズム(純粋なANSI C++)記述からのFPGAインプリメントに適用するという。
パイオニア株式会社、モーバイルシステム開発センター、竹内吉和氏によると、他の高位合成ツールを使用して3週間かかっていたFPGAの設計作業が「Catapult C Synthesis」でわずか数日で完了できた点、将来ASICへ搭載する際にも、ASICテクノロジやマイクロ・アーキテクチャへの最適化が可能である点などを高く評価。設計生産性の高さと使いやすさ、製品の実績を考慮して「Catapult C Synthesis」の導入を決定したとしている。
「Catapult C Synthesis」は、純粋なANSI C++コードで記述されたアルゴリズムを入力して、ASICまたはFPGA向けに最適化されたRTLを出力。Verilog、VHDLのRTLのほかに、検証用のSystemCモデルも出力可能で、オリジナルのC++テストベンチによって検証することができる。
また、出力されたRTLは、同社のFPGA論理合成ツール「Precision RTL Synthesis」を用いることでタイミング違反無しにFPGAへ実装し、最終的な検証及びパフォーマンスを計測することが可能となっている。
※「Catapult C Synthesis」及び「Precision Synthesis」に関する詳細は、メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.mentorg.co.jp
※パイオニア株式会社
http://pioneer.jp/crdl/org
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