2006年5月16日、コンフィギュラブル・プロセッサを手掛ける米ARC Internationalと東芝は、コンフィギュラブル技術導入の国内外での拡大を狙いとする戦略的提携契約の締結を発表した。
プレスリリース:http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_05/pr_j1602.htm(東芝)
今回の契約の中心は、ARCの開発したGUIベースのコンフィギュレーションツール「ARChitect」のライセンスで、東芝は、自社のコンフィギュラブル・プロセッサ「MeP:Media embedded Processor」向けに、「ARChitect」のライセンスを取得。更に、「MeP」にも対応する次世代版「ARChitect」を共同開発することになった。
ARCのコンフィギュレーションツール「ARChitect」は、ARCコアのカスタマイズや周辺装置と他のIPとの統合をGUIベースで簡単に実行できる特許技術を持つツールで、必要なパラメータを入力するだけでRTLやテスト用スクリプト、最終的なチップ面積やメモリ容量に関するレポートなどを出力してくれる。
また、コア内部のカスタム機能が含まれるだけでなく、 キャッシュのタイプとサイズ、インタラプト、DSPサブシステム、タイマーおよびデバッグ・コンポーネントなどコア回りの機能をコンフィギュレーションする機能も備えられており、短時間で性能とダイ・サイズのトレードオフを行い、「固定アーキテクチャ」コアよりもサイズが小さく低消費電力な最適なソリューションを実現することができる。
東芝は、MePの外販上ツール整備を急ぎたいという考えに加え、海外展開を目指す思惑があり、そういったニーズと、日本国内への展開と共にツールにおけるアドバンテージを維持したいというARCのニーズが結びつき今回の両社の提携に繋がったとみられている。
※ARC International
http://www.arc.com
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