2006年4月18日、マグマは、新しい統合ICインプリメンテーション製品群「Talus」を発表した。
プレスリリース:http://www.magma-da.co.jp/newsandevent/press/2006041701.htm
マグマは、今回発表した「Talus」をこれまでのチップ設計の根底を変えるものと表現。従来のツールが行ってきたelectronic design assistance」ではなく、「electronic design automation (EDA)」すなわち真の設計自動化を実現すると主張している。
新製品群「Talus」の最大の特徴は、「Automated Chip Creation」と呼ばれる新たな自動インプリメンテーション・メソドロジを実現している点で、これにより、タイミング、面積、消費電力、シグナル・インテグリティ、歩留まりを同時に解析・最適化することが可能。インプリメンテーション・フロー全体でリソグラフィを考慮しながら、時間がかかるフロアプランニングやプロトタイピングを設計の各段階で随時自動的に処理することができる。
この「Automated Chip Creation」メソドロジには、「Relative Placement Constraints」と呼ばれる新しい制約セットが用いられており、設計の早期段階からブロック・タイミング・バジェットを満たすトップレベルのタイミング制約を特定し、パッケージ決定をトレードオフするための高速インプリメンテーション・トライアルを行うことにより、後工程でのタイミング違反を回避することができる。また、設計の途中でRTLが変更となった場合には、複数のフロアプランを自動的に生成し、変更がチップサイズにどのような影響を及ぼすのかを、リアルタイムで確認することも可能。開発期間に対するリスクを最小限に抑えることができる。
さらに「Talus」は、マルチスレッディングや分散処理にも対応しており、1000万ゲート以上の大規模なデザインでもわずか2日でのインプリメントを実現できるという。
「Talus」は、与えられたタイミング、消費電力、配置制約に対してRTLを合成し、自動的にパーティショニング、消費電力とクロックのプロトタイピングを行う「Talus LX」と、隣接レイアウト、最終フィジカル・パーティション、パワー、シグナル配線、チップレベルのクロックツリー・シンセシスをはじめとする完全なフィジカル・インプリメンテーションを提供する「Talus PX」の2製品がラインナップされており、現在限定リリースされている。
「Talus」に関する詳細は、マグマ・デザインオートメーション株式会社にお問い合わせ下さい。
http://www.magma-da.co.jp
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