2006年4月4日、ESLツールを手掛ける国内のEDAベンダ、インターデザイン・テクノロジー株式会社は、自社のEDA製品の販売強化に向けて、スタビリティ株式会社との戦略的提携に合意した事を発表した。
プレスリリース:
http://www.interdesigntech.co.jp/modules/news/article.php?storyid=54(インターデザイン)
http://www.stability.jp/news.html(スタビリティ)
インターデザインは、2001年に東芝の研究開発センターからスピンアウトする形で設立された国内のEDAベンチャーで、本拠地は東京都港区、東芝や三菱商事を主要株主に持つ。
ターゲット分野は、組み込みシステムやSoC開発のシステムレベル設計分野で、これまでビジュアル入力によるシステム設計ツール「VisualSpec」を中心に、各種設計ツールの提供を推し進めてきていた。
昨年10月には、STARC(株式会社半導体理工学研究センター)より技術供与を受けた高速協調検証ツール「FastVeri」を製品化。また、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙用の電子機器設計支援システム「ELEGANT」の研究開発においては、設計詳細化サブシステムおよびシミュレーションサブシステムの開発を担当し、ESL分野を手掛ける数少ない国内EDAベンダとして、独自の高い技術力を製品開発に注いでいる。
※関連ニュース
「JAXAがシステムレベル設計ツール「ELEGANT」の研究成果を発表?第三者による評価を一般公募」
http://www.eda-express.com/news/?m=p&idno=426
今回、インターデザインが販売強化を目的に提携したスタビリティ株式会社は、エレクトロニクス分野を主なターゲットとするソリューション・プロバイダで、設立は2005年8月、神奈川県藤沢市に本拠を置き、代表取締役は佐々木高秀氏が務める。
佐々木氏は、LSI設計の上流系検証環境や組み込みシステム開発などのFAE経験を中心に、13年以上のEDA業界経験を持ち、協調検証やアサーション検証といった分野では国内のパイオニア的な存在の一人。
今回の両社の提携は、インターデザインの提供する「FastVeri」や今後販売を予定している「SER」など次世代ESLツールの普及促進を目的としたもので、先進的なESLツール市場である日本国内に向け、国産EDAツールの販売拡大に注力していくとしている。
※インターデザイン・テクノロジー株式会社
http://www.interdesigntech.co.jp
※スタビリティ株式会社
http://www.stability.jp
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