パシフィコ横浜で開催されたEDSFair2006で目にした、アトレンタ株式会社のブース。
アトレンタ株式会社は、図研の取り扱うRTL予見解析ツール「SpyGlass」の開発元で、昨年8月に日本法人を設立。アトレンタとしては今回がEDSFair初出展となる。
アトレンタのブースでは、これまでSpyGlassシリーズとして供給していた各製品に代わる新製品ラインナップ「1Team」シリーズの製品が初披露されていた。
「1Team」シリーズは、1Team:Analyze、1Team:Verify、1Team:Implement、1Team:System、1Team:Embeddedと大きく5つの製品によって構成されており、これまでの「SpyGlass」シリーズのベースとなっていた「RTLの品質向上」をより強化し、その対象範囲を拡張する製品ラインナップとなっている。
要約すると、1Team:Analyzeは、SpyGlassにDFTとLowPower解析機能が加わったもので、これまでのSpyGlassの次世代後継製品。1Team:Verifyは、CDC解析やFSM解析が可能なフォーマル検証ツールでアサーションの自動生成機能を持つ。1Team:Implementは、アーキテクチャ探求、論理設計(RTL設計)、物理設計(インプリメント)の全てに対応可能なプロトタイピングツール。1Team:Systemは、SystemCユーザ向けのSystemCコード・チェッカ。1Team:Embeddedは、組み込みソフト開発者向けのツールで、ファームウェアなどソフトの解析を行う。
アトレンタ株式会社代表取締役のビル・ベーカー氏は、「、RTLからGDS-IIにかけての設計フローはEDA大手3社の競争によってかなり良くなったが、デザインにおける根源的な問題はRTLに潜んでいる場合が多い。TAT短縮のためには、RTLの品質を上げることが第一で、アトレンタはそのためのツールを今後も提供し続ける。」と語っていた。
※アトレンタ株式会社 http://www.atrenta.com
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