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NEC、自動並列化が可能なマルチコアプロセッサ技術を開発
2005年12月19日、NECは、アプリケーションを変更することなく、自動的に並列化できるマルチコアプロセッサ技術を開発したと発表した。
プレスリリース:
http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/1902.html
開発されたマルチコアプロセッサ技術は、従来、人手によって対応していたアプリケーションの並列化作業を自動化するもので、その核となるのは以下の3つ。
・アプリケーションの自動並列化コンパイラ
・並列化によるオーバーヘッドを最小限に抑える追加命令セット
・投機処理を効率よく行うプロセッサアーキテクチャ
自動並列化コンパイラは、プログラムの実行履歴情報を利用したプロファイルという技術によって、アプリケーションにける並列性を抽出し、人手を介す事無く自動的に並列化処理を行う事ができる。
また、並列化に伴う処理順序不正の検出・実行取り消し・やり直しを効率よく実現するためのプロセッサ・アーキテクチャが開発され、並列化によるオーバーヘッドを最小限に抑えるための追加命令セットも用意されている。
これらの技術は、既存プロセッサの簡単な拡張によって実現することが可能で、並列化にかかる時間やコストを大幅に削減できるだけでなく、自動化によってアプリケーションが高速化されるケースもあるという。
NECが行った例では、人手で4ヶ月かかっていた、マルチプロセッサ化の処理が自動化によってわずか3分に短縮され、プログラム速度は、人手による並列化の場合1.95倍だったものが、自動並列化の場合は2.83倍の高速化を実現することができたとしている。(1プロセッサで動作するプログラムを4プロセッサ動作のプログラムに書き換えた例)
NECは、今回発表したマルチコアプロセッサ技術の早期実用化を目指し、今後も積極的な研究・開発活動を続けていく予定だという。
※この発表に関する詳細は、下記窓口までお問い合わせ下さい。
NEC中央研究所 研究企画部 企画戦略グループ
WEBからのお問い合わせ:
https://www.nec.co.jp/r_and_d/ja/cl/contact.html
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