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日立ITと横河ディジタル、ARM搭載SoCの早期プロトタイピングを実現

2005年11月14日、日立インフォメーションテクノロジーと横河ディジタルコンピュータは、横河ディジタルが提供するARM社純正ハードウェアプラットフォーム「Versatile Platform Baseboard for ARM926EJ-S」上に日立ITが提供するSoCプロトタイピングプラットフォーム「LogicBench」を搭載可能とするインタフェースボードを開発したと発表した。

プレスリリース:
http://www.hitachi-it.co.jp/news/2005/051114_02.htm(日立IT)
http://www.yokogawa-digital.com/emb/newsrelease/news/arm051114-1.html(横河ディジタル)

横河ディジタルが提供する「Versatile」は、ARM926EJ-S、PrimeXsysプラットフォームに加え、PowerVR MBX3Dグラフィックスアプリケーションなど、SoCに実装された多様な高性能IPをサポートするプラットフォームで、ARM社純正プロトタイプシステムとして圧倒的なシェアを持っている。

また、日立ITの提供するプロトタイピング環境「LogicBench」は、1モジュールに複数のFPGAを搭載できる大規模デザイン対応のプロトタイプシステムで、専用環境でデザインをFPGAへ容易に分割・インプリメントできるほか、専用APIを用いてソフトウェアとの協調検証も実現することが可能。

今回、両社製品を接続するインタフェースボードを開発した事により、具体的には下記のようなメリットを得る事ができる。

■大規模ユーザ論理のFPGAへのマッピング容易化
・「Versatile」上に4個のFPGAをコンパクト(120mm×85mm)にまとめた「LogicBench」を搭載すること可能となり、従来の4倍に相当する2百万ゲート規模のSoC論理を容易に実現できる。さらに、「LogicBench」のスタッキング機能を用いる事で、従来の20倍相当の1千万ゲート規模の論理も搭載可能。

■論理シミュレーション期間とプロトタイピング立上げ期間短縮
「LogicBench」は、検証用の専用PCIボード「VirtualTurbo」を用いて論理シミュレーションと連動した高速シミュレーションを行うことができるため、論理シミュレーションで使用した「LogicBench」を「Versatile」上に搭載することで、論理シミュレーション期間を短縮できると同時に、これまで2?3ヶ月要していたプロトタイピング立上げ期間を1?2週間に短縮する事ができる。

横河ディジタルは、2005年11月16日?18日にパシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展 Embedded Technology 2005」にて、今回発表した製品を展示する予定で、日立ITと横河ディジタルは、これらのプロトタイピングプラットフォームを今後1年間で50セット販売することを目標としている。また、次期ARM11対応のARMハードウェアプラットフォームへの適用による販売拡大も計画しているという。(プレスリリース要約)

※発表されたインタフェースボードに関する詳細は、各社にお問い合わせ下さい。

日立インフォメーションテクノロジー:http://www.hitachi-it.co.jp
横河ディジタルコンピュータ:http://www.yokogawa-digital.com/emb

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2005/11/14 )

 

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