2005年10月28日、アームは、マイクロコントローラ(MCU)市場向けソフトウェア開発ツールの大手独立系プロバイダであるKeil社の買収を発表した。
Keil社は、ドイツ・ミュンヘンのKeil Elektronik社と、米テキサス州プレーノーのKeil Software社という2つの私企業が共同で運営しており、総資産は合計で460万ドルに相当するという。
プレスリリース: http://www.jp.arm.com/pressroom/05/051102.html
Keil社は社員数23名で、ANSI Cコンパイラ、マクロ・アセンブラ、デバッガ、リンカ、ライブラリ・マネージャ、ファームウェア、リアルタイム・カーネルなど、多様な開発ツールを製造、販売しており、多数のマイクロコントローラ開発者が、業界で実証された同社のソリューションを採用している。
■ARM CEO Warren East氏のコメント:
「ARMは、今後の事業の成長において、MCU市場が重要な領域と考えています。今回の買収により、さらに総合的で魅力的なソリューション群を提供し、この市場での成長を促進することができるでしょう。MCUアプリケーションが8/16ビットから32ビット・ソリューションに移行するにつれ、マイクロコントローラ・アプリケーション専用に設計されたARM(r)Cortex-M3プロセッサ、RealView(r)高性能コンパイラ、Keilの補完的なARM対応MCUツールの組み合わせが、新世代のARM MCUソリューションを実現します」
■Keil CEO Reinhard Keil氏のコメント:
「KeilとARMは、ARM Connected Communityを通じてすでに長期にわたる関係を築いています。この買収により、当社は急成長中の32ビット・マイクロコントローラ市場に総合的な製品群を提供する上で有利になると考えています。Keilの8051、C16xコンパイラについては、uVision環境で引き続きサポートします」 (プレスリリース要約)
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