2005年9月6日、米ミップス・テクノロジーズ社(MIPS Technologies&knm Inc.カリフォルニア州マウンテンビュー)は、ハードIPコア製品シリーズに、新たにMIPS32 24Kc およびMIPS32 4KEc の2製品のハードIPコアを追加したと発表した。
プレスリリース:http://www.mips.jp/06press/Releases/2005/05_09_06a.html
MIPS32 24Kcハードコアは、過去1年間でのMIPS32 24K シンセサイザブル・コア・ファミリーの急速な採用実績に応えるもので、ワーストケースの動作周波数は260MHz、ダイサイズは10.7mm2で、TSMC 180nm Gプロセスで供給される。 このコアは、コストの削減と開発期間の短縮を可能とするハードコアの優位性と、セットトップ・ボックス、ホームゲートウェイ、デジタルテレビや、他の高機能デジタル家電機器に対応可能な高性能かつ低予算のSoC設計に適しているという。
MIPS32 4KEcハードコアは、TSMC 130nm Gプロセスで供給されるコアで、ワーストケースの動作周波数は233MHz、ダイサイズは2.5mm2、SoC設計において優れたコストパフォーマンスを実現することができるため、高性能ハンドヘルドやモバイル機器などの様々な組み込みアプリケーションに適しているという。
ミップス・テクノロジーズ、マーケティング担当副社長、ラス・ベル氏のコメント:
「高性能な24Kおよびコストパフォーマンスの4KEコア・ファミリーをハードIPコアとし提供することで、顧客は、低価格と高性能が要求される市場への最適な製品を迅速に開発することが可能となります。特に、新しい上海R&Dセンターで開発された初めてのハードコアとなった4KEcハードコアは、低予算のSoC設計向けに省サイズと高性能を実現するソリューションを提供します。」
両新製品の特徴は下記の通り。
■Linuxサポート向けの32エントリTLB (Translation Lookaside Buffer)
■コード圧縮のためのMIPS16e ASE
■高性能乗算/除算ユニット
■ユーザ定義命令の追加を可能にするCorExtend 機能
■ユーザ定義のコプロセッサのためのCOP2インターフェース
■デバッグ・サポートのための命令およびデータ・ブレイクポイント
尚、MIPS32 24KcおよびMIPS32 4KEcハードコアは、ミップス・テクノロジーズからのライセンス供与が既に開始されており、MIPS32 4KEcコアは、TSMC 180nm Gプロセスでの供給も可能。
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