2005年9月7日、米国アクテル社(Actel Corporation . カリフォルニア州マウンテンビュー)は、業界最高の集積度と耐放射線性を持つ宇宙用途向けFPGA「RTAX4000S」を発表した。また、合わせて軍需・航空宇宙分野向け高信頼性製品のロードマップを発表し、宇宙用途に初めてフラッシュベースFPGAを導入することを明らかにした。
プレスリリース:製品発表
http://www.actel.com/intl/japan/company/press/2005pr/0907_RTAX4000S.htm
プレスリリース:ロードマップ
http://www.actel.com/intl/japan/company/press/2005pr/0907_Hi-Rel_Roadmap.htm
今回発表された「RTAX4000S」は、同社のアンチヒューズベースFPGAのRTAX-Sファミリをベースに開発され、通信用データ処理などの衛星ペイロード・システム、地球観測・科学衛星などの宇宙用途のゲート規模と信頼性に対応している。システム・ゲート数は400万(ASIC換算ゲート数50万)、I/O数は840、組み込みメモリは540キロビットという機能を備えており、耐放射線性強化ASIC(RH-ASIC)よりも低コストかつ製品の市場投入までの時間を短縮することができる。
また、RTAX4000Sは、アクテルの既存のRTAX-SファミリのFPGAと同じ耐放射線性を持つと同時に、エラー検出・訂正(EDAC)機能を持つ組み込みRAM、多数のI/O、複数のI/O規格サポートといった同様の優れた特性も備えている。
その他の特長は以下の通り。
■フリップフロップ:実用上問題ないシングル・イベント・アップセット(SEU)耐性
■メモリ・アップセット:1E-10 errors/bit-day未満
■シングル・イベント・ラッチアップ(SEL)耐性:LETTH 104 MeV-cm2/mg以上
■コンフィグレーション・アップセット耐性
■トータル・イオナイジング・ドーズ(TID)耐性:大部分の宇宙用途の要求を上回る300Krad(有効値)
(EDAエクスプレス)
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