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SynopsysがFreescaleの車載マイコン向けの仮想プラットフォーム開発キットをリリース

2013年4月29日、Synopsysは、SynopsysがFreescaleの車載マイコン「Qorivva」ファミリ向けのバーチャル・プラットフォーム開発キット「VDK」のリリースを発表した。

プレスリリース文

Synopsysの「VDK(Virtualizer Development Kits)」は、同社のバーチャル・プロトタイピング・ツール「Virtualizer」で使用するソフトウェア開発用の仮想ハードウェア環境をあらかじめキットとしてパッケージしたもの。既にARMv7/v8 プロセッサ向けの「VDK」がリリースされているほか、「RH850ファミリ」を始めとする各種ルネサス製車載マイコンの「VDK」も開発がアナウンスされている。(※関連ニュース

今回Synopsysが発表したFreescaleの車載マイコン「Qorivva」ファミリ向けの「VDK」は、自動車の制御アプリケーションの開発をターゲットとするもので、マイコン型番「MPC5643L」をベースに構成されているが他の「Qorivva」ファミリ製品向けにも拡張可能。「VDK」には、マルチCPUコア、タイマ、メモリ、LIN/CANなどの通信ブロック、アナログ部、エラー制御モジュールなどの各モデルが含まれており、同キットを用いることですぐにソフトウェアの開発が可能。Synopsysは例えばこのキットを利用すれば、自動車向けの機能安全規格であるISO 26262向けのテストを効率化できるとする。

また、同「VDK」には、自動車向けソフトウェア開発向けのユース・ケースとなるサンプル・コードやスクリプトが用意されているほか、同社のアナログ-デジタル混在シミュレーター「Saber」、Mathworksの「Simulink」、Vectorのネットワーク・シミュレータ「CANoe」といったサードパーティー・ツールとのインテグレーション用のインタフェースも埋め込まれているという事で、車載ECU向けのソフトウェア開発のバーチャル・プラットフォームとして包括的なソリューションに仕立て上げられている。

日本シノプシス合同会社

Freescale Qorivva製品ファミリ

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2013/05/13 )

 

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