SynopsysがSTA/SSTAのExtreme DAを買収
2011年10月7日、Synopsysは、STAおよびSSTAを手掛けるEDAベンチャーExtreme DA社の買収を発表した。
※STA:static timing analysis(静的タイミング解析)
※SSTA:statistical static timing analysis(統計的タイミング解析)
今回の買収に関する詳細な条件などは明らかにされていないが、Synopsysは10月6日にExtreme DAの買収手続きを完了したとしている。
Exteme DAは、2005年に業界初となる商用SSTAツール「GoldTime」をリリースし、その後同ツールに、スタティックタイミング解析(STA)とシグナルインテグリティ解析(SI)も取り込み、既存の「STAソリューションの置き換え」を狙う統合的なタイミング解析ソリューションとして製品展開を進めていた。
2010年は過去最高の売上を記録し、ファブレス上位10社のうち4社が「GoldTime」を採用するなど(2011年1月時点での実績)、ビジネスは好調だった様子で、配置配線ツールのATopTech社とのコラボレーションなどにも取り組んでいた。
Synopsysは「PrimeTime」という業界デファクトのSTAを提供しており、同分野のトップシェアを確保しているが、今回買収したExtreme DAのようにその牙城を狙うベンダが常に存在しており、最近ではMagmaの「Tekton」がそのパフォーマンスの優位性をアピールしている。