プロセッサ検証向けテスト生成の米ObsidianをARMが買収
2011年6月17日、ARMはEDAベンダの米Obsidian Softwareを買収したことを発表した。
今回の買収について買収額などの条件は明らかにされていないが、ARMはObsidianを買収し、その検証ソリューションを含めたチームを自社のプロセッサ・検証チームの一部とする予定。ARMとObsidianの付き合いは、ARMのプロセッサ「Cortex-A8」の初期開発段階からということで、少なくとも7-8年以上。Obsidianは、プロセッサ・アーキテクチャ向けに特化したテスト生成ツール「RAVEN」をベースにARMアーキテクチャー向けの検証ソリューションを提供していた。
Obsidianの技術はテンプレートから数百万にもおよぶテストを自動生成するというもので、ARM以外にもMIPSやPowerPC、x86アーキテクチャにも対応。カスタム・プロセッサにも対応したソリューションも提供しており、日本国内にも大手顧客が存在していたようだ。今後Obsidianの検証ソリューションは、ARMのエコシステムに組み込まれARMからパートナーに提供されるようになる見通し。
Obsidianは1997年にAMD出身の検証エンジニア3名によって設立された。