Cadenceがセル・キャラクタライズのAltos Design Automationを買収
2011年5月10日、Cadenceはセル・キャラクタライゼーション・ツールを手掛ける米Altos Design Automation社の買収を発表した。
Cadenceは、今回のAltosの買収に関する条件など具体的な詳細は発表していないが、既に買収は完了した様子。
Altosは2005年に設立された会社で、その経営陣は元Cadenceおよび元CadMOS(2001年にCadenceに買収されたEDAベンダ)出身者でCadenceとの馴染みが深かった。
Altosは、スタンダード・セル、I/Oライブラリ、エンベデッド・メモリのキャラクタライゼーション・ツールと各SSTA用のキャラクタライゼーション・ツールを提供しており、新世代のキャラクタライズ・ソリューションとして高速・高精度な処理を武器に、半導体大手上位20社中の11社をはじめとする30社以上の企業とビジネスをしていた。
発表されている顧客名としては、STマイクロ、TI、Alteraなどがあり、同社のキャラクライゼーション・ツール「Variety」と「Liberate」はTSMCの40nmプロセスのリファレンス・フローにも採用されていた。
CadenceはAltosを獲得する事によって、同社ビジネスの基盤であるSilicon Realization ツールを更に拡充するとしている。