米S2C社がStratix IV 4個搭載の大容量SoC/ASICプロトタイピング・ボードをリリース
2011年4月21日、SoC/ASICプロトタイピング・システムを手掛ける米S2C社は、同社の第4世代製品ファミリの新製品「Quad S4 TAI Logic Module」のリリースを発表した。
S2Cによると新製品「Quad S4 TAI Logic Module」は、Alteraの40nmFPGA「Stratix IV 820」を4個搭載したプロトタイピング・ボードで、インプリメント可能なデザイン容量は3280万ゲート。DDR2およびDDR3のソケットを2個ずつ備え、各FPGAのI/Oは480、4個のFPGAは300のインターコネクトによって接続されている。また、デザインを分割してFPGAへのマッピングをコントロールするソフトウェア環境「TAI Player」も今回の製品リリースと合わせてバージョンアップされた。
S2Cによると、2010年6月に出荷を開始したStratix IVベースの第四世代製品は既にボードにして計100枚の販売を達成しているとの事。S2Cは、Altera製FPGAをベースとした製品以外に、Xilinx製FPGAを用いたプロトタイピング・ボードも提供しており、同最新製品としてはVirtex-6を用いた「V6 TAI Logic Module」がある。
また、S2Cではプロトタイピング用の各種拡張ボードも提供しているほか、シリコンIPも提供しており、独自の特許技術「TAI IP技術」によって、製品購入前に暗号化したIPを評価できる仕組みを整えている。この「TAI IP技術」は同社の提案する「FPGA-based ESL methodology」にも生かされており、競合製品には無い同社ソリューションの大きな特徴となっている。
※画像は「Quad S4 TAI Logic Module」(S2C社Web掲載データ)