SynopsysとXilinxがSoCプロトタイピングのメソドロジ・マニュアル「FPMM」を発刊
2011年3月3日、SynopsysとXilinxは、FPGAを用いたSoCプロトタイピングのためのメソドロジ・マニュアル「FPGA-Based Prototyping Methodology Manual(FPMM)」の発刊を発表した。
Synopsysによると今回Xilinxとの協業で作成した「FPMM」は、FPGAを用いたSoCプロトタイピング手法の指南書で、実際に開発の現場で活用されてきたFPGAプロトタイピングに関する専門知識が含まれており、それら情報は下記7社から提供されている。
BBC Research & Development社、Design of System on Silicon社、Freescale Semiconductor社、LSI社、NVIDIA社、STMicroelectronics社、Texas Instruments社(順不同)
「FPMM」には、FPGAを用いたプロトタイピング手法の他に、プロトタイプをソフトウェア早期開発やシステム・バリデーションに活用する手法についても解説が記載されており、FPGAプロトタイピングの推進を後押しする内容となっており、Synopsysは「FPMM」の発刊と合わせてFPGAプロトタイピング促進のための
技術交流サイトを開設している。
FPMMは、FPGAベース・プロトタイピングのエキスパートであるSynopsysのDoug Amos氏、Rene Richter氏とXilinxのAustin Lesea氏による共同著書で15章の本編と2つの巻末付録で構成されている。同書は
AmazonにてKindle版21.95ドル、Paper版49.95ドルで販売中で、
SynopsysのWebサイトから無償のサンプルeBookをダウンロードする事もできる。
尚、Synopsysによるメソドロジ・マニュアルの発刊は、VMM(Verification Methodology Manual for SystemVerilog)、LPMM(Low Power Methodology Manual)に続いて3冊目。当然ながら、いずれの書籍もマーケティング的な効果を狙った戦略の下で発刊されており、書籍のテーマはSynopsysの注力分野であると言える。